今日は和歌山までお葬式。

10年ぶりのじっちゃん家までの道は懐かしさと、流れてしまった時間への気持ちで少し複雑。久しぶりに会ったおばあちゃんは笑ってしまうくらい変わってなく、10年ぶりの甥っ子は二十歳も過ぎてタバコをうまそうに吸っている。
いきなり棺をお寺まで運ぶ役をふられてしまって、急いで白装束に着替えた。
「和歌山は密教やからなぁ」と弟が言った。そう、ここでは土葬がまだ普通なのだ。大行列の人々はそれぞれの手にいろんな物を持って銅鑼の音とともに進む。お坊さんは3人いて、サンスクリット語のお経はなんだか歌にも聞こえた。
帰るときに親戚の叔父さんが「藤原紀香がこの前お墓参りにきとったよぉ」と言った。「マジで?」
世の中はやっぱり狭い。「じゃあそのうち陣内もみれるなあ」と皆で笑った。