君に勧む 金屈卮      (この杯を受けてくれ)
満酌 辞するを須いず    (どうぞなみなみ注がしておくれ)
花発(ひら)けば 風雨多く (花に嵐のたとえもあるぞ)
人生 別離 足(おお)し  (さよならだけが人生だ)


中唐の詩人 于武陵「勧酒」 井伏鱒二 訳詩