世界は手によって操られる。それをきっぱりと断ち切るところに私の植物図鑑は成立する。カラー写真はその意味でもう彼岸のものなのである。
一度シャッターを切ること、それですべては終わる。   中平卓馬映像論集より

カラーとモノクロの違いについての認識をあらためて考えさせられた。前から何故に中平卓馬さんのカラー写真はあんな風なんだろうかと疑問だったんだけど、この本を読んで少しは理解できたように思います。